この記事は、「リケジョへの扉 ~ 女の子の知育遊びについて考える」の続編です。↓↓↓
前回の記事では、女の子にとってのパズル遊びやブロック遊びの重要性と方向性を示しました。
今回の記事では、女の子の空間活動としてブロック遊びをサポートするために、ブロック選びをお手伝いします。(この記事の内容は、幼児初期~小学初期の女の子を対象としています。)
記事の流れとしては、
- 最初に、商品選びの視点から、レゴブロックがどのような商品構成になっているかを説明します。
- そのうえで、「知育効果の高い遊び方ができる、かつ女の子に受け入れられやすい」という視点から、おすすめのブロックのセットやシリーズを紹介します。
- 最後に、自分で好みの商品を探したい人のために、探し方をガイドします。
知育的な視点でブロックを選ぶ
レゴブロックは商品の種類が多いので、選ぶのが大変です。
そこで、まずはレゴブロックがどのような商品構成になっているかを簡潔に説明します。
それからおすすめのブロックのセットやシリーズを紹介していきます。
レゴブロックの種類
レゴブロックには、サイズの大きいレゴデュプロと、通常のサイズのレゴがあります。
デュプロ
デュプロの対象年齢は、1歳半から3歳ぐらいです。
組み立てや取り外しが容易で、誤飲の心配もありません。
作れる作品や販売されているセットの内容も、その年齢を意識したものになっています。
したがって、3歳ぐらいまではデュプロシリーズから選ぶとよいでしょう。
レゴ
レゴの対象年齢は、4歳以上です。
レゴは、大きく二つのタイプに分けられます。
自由創作を基本とするレゴクラシックと、作るものが決まっているシリーズものです。
レゴクラシックには、基本的なパーツがまんべんなく入っているセットや、特定のパーツが多く入ったセットなど、いろいろなセットがあります。
シリーズものについては、街の建物や乗り物などをテーマにした「シティ」、友達やコミュニティをテーマにした「フレンズ」、ライセンステーマの「ディズニー」、「スーパーマリオ」、「どうぶつの森」等々、たくさんのシリーズがあります。
レゴクラシックとシリーズもの どっちがよい?
知育の観点からいうと、いろいろなものが作れるレゴクラシックがおすすめです。
一つか二つのセットで、作品モデルをコピーするストラクチャード・プレイと自由に創作するフリー・プレイの両方の経験をたくさん積ませることができるからです。
費用対知育効果も大きいです。
リケジョを目指すなら、ストラクチャード・プレイは欠かせません!
ストラクチャード・プレイとフリー・プレイついては、こちらの記事をご覧ください。 ↓↓↓
それに比べてシリーズものは、作るものが決まっているので、
- 一つのセットできるストラクチャード・プレイの回数が限られる
- フリー・プレイができない
などのデメリットがあります。
そのため、空間認識能力を鍛える、創造力を伸ばすという目的では、クラシックほど効果的ではありません。
メリットもあります。
- 幼児や小学校低学年向けのセットは、ごっこ遊びに向いているものが多い
- 子どもをブロック遊びに引き込みやすい
などです。
特に、ブロックに興味を示さない子どもの場合は、シリーズものから入るという手もあります。
ただ、その場合も、先々ではクラシックを取り入れていきたいところです。
シリーズものとクラッシクは、同時に遊ぶことも可能です。
たとえば、「どうぶつの森」シリーズで遊ぶとき、どうぶつのお家やお庭をクラシックでも作る、という方法があります。
こうすると、遊びの自由度が大幅に広がり、ストラクチャード & フリー・ブロック・プレイの機会も格段に増えます。
そうやって工夫をして、子どもがブロックでたくさん遊べるようにしてあげると、子どもの空間認識能力の発達も順調に進んでいくでしょう。
女の子におすすめのブロックセット
以上を踏まえて、多くの女の子が好むであろうブロックのセットやシリーズ(テーマ)を紹介していきます。
女の子といっても、ひとくくりにはできませんが、ここでは一般的な傾向にもとづきます。
「一般的な傾向」とは、ドールハウスやごっこ遊びが好き、かわいいものが好き、乗り物にはあまり興味がない、などです。
ただ、さまざまな趣味嗜好のお子さんがいるので、このあとに、好みのブロックセットの探し方についても解説しておきます。
レゴは種類がすごく多いので、どんなお子さんでも好みのセットが見つかるはずです。
デュプロ
デュプロで、
- フリー・プレイが可能で、ストラクチャード・プレイに適したレシピがある
- 男の子、女の子を選ばない
という要件を満たすのは、次の3つです。
- コンテナ スーパーデラックス(85ピース)
- コンテナ デラックス(60ピース)
- いろいろアイデアボックス <ハート>(80ピース)
コンテナ スーパーデラックスとコンテナ デラックスは、「基本のブロック+何種類かの特殊なパーツ+ミニフィギュア2体」がコンテナに入っています。
いろいろアイデアボックスには、フィギアがついていません。
特殊なパーツも少なく、ブロックを組み立てる以外の遊びの要素は、あまりないかもしれません。
ただ、幾何学的な形状のブロックを多く使う分、ストラクチャード・プレイには、とても適しています。
組み立て説明書の作品モデル(レシピ)を確認
どれを選ぶかについては、参考意見ですが、
レゴへ移行するまでに十分な期間があり、組み立て系のおもちゃが好きな子どもには、コンテナ スーパーデラックス
「とりあえず3歳までに、最初のストラクチャード・プレイだけはやっておきたい」という場合には、いろいろアイデアボックス<ハート>
どちらか決めかねるようなら、コンテナ デラックス
という感じでしょうか。
なお、デュプロには、作るものが決まっている個別のセットもあります。
フリー・プレイはできませんが、ブロックに興味を持たせるために、そういったものから入る手もあります。
レゴクラシック
基本のセット
レゴクラシックには、いわゆる「基本のセット」といわれているものが3つあります。
- 黄色のアイデアボックス <スペシャル>、
- 黄色のアイデアボックス <プラス>
- アイデアパーツ<カラーコンボ>
これらには、「建物、乗り物、生き物などを作るための基本的なパーツ」、「基礎板(作品を配置するプレート)」、「ブロックはずし」が入っています。
ひととおりのものが揃っているので、このセットが一つあれば、当面は買い足しなしで遊べます。
セット名 (製品番号) |
主な特徴 |
アイデアボックス スペシャル (10698) |
・790ピース ・建物が多くつくれる(ドア2、窓17、タイヤ6、目7) ・定番の商品なのでレシピも多い(「レゴクラシック レシピ 10698」などと検索) ・10698 組み立て説明書 |
アイデアボックス プラス (10696) |
・484ピース ・乗り物が多くつくれる(ドア0、窓12、タイヤ18、目6) ・パーツが少ないが、価格は安い ・10696 組み立て説明書 |
アイデアパーツ カラーコンボ (11038) |
・850ピース ・乗り物と生き物が多くつくれる(ドア2、窓6、タイヤ18、目18) ・にんじん、さくらんぼ、風車など、簡単な(=初期のストラクチャード・プレイに適した)レシピが11用意されている ・11038 組み立て説明書 |
どれを選ぶかについては、
「お家やお庭を作って遊びたい」という女の子には、黄色のアイデアボックス <スペシャル>、かわいいペットをたくさん作りたい、という女の子にはアイデアパーツ<カラーコンボ>がおすすめです。
どちらも、幼児期のブロック遊びとしては十分な量のピースに、約13cm×13cmの基礎板がついています。
アイデアパーツ<カラーコンボ>は、2024年8末現在、在庫が安定していないようです。値段もばらつきがありますが、公式価格は7,280円です。これを目安にしてください。なお、レゴ®公式オンラインストアからは公式価格で購入できます。
もう一つ付け加えるなら、お家やお庭を作るのが好きなお子さんには、別売の大きい基礎板(約25cm × 25cm)があると、より楽しく遊べるでしょう。
なお、「ペットをたくさん作りたいけど、タイヤはあまり要らない」というお子さんには、次に紹介する「ペットをつくろう」というセットを購入する手もあります。
テーマに特化したセット
レゴクラシックには、乗り物、ペット、おうちなどのテーマに特化したセットもあります。
- パーツが足りなくなった
- もっといろいろなものが作りたい
- もっと本格的にお家やお庭を作りたい
- ペットもたくさん作りたい
といったお子さんのニーズに答えるセットです。
また、親の立場から、もっとストラクチャード・プレイの経験を積ませたい、という場合にもおすすめです。
ストラクチャード・プレイ用の作品モデルは、「レゴクラシック ペット レシピ」などと検索すれば、たくさんでてくきます。
※ ブロックはずし、基礎板は入っていません。
11034 組み立て説明書
※ ブロックはずしは入っています。
※ 基礎板は入っていません(建物の土台プレートは入っている)。
11035 組み立て説明書
シリーズもの
女の子に人気のシリーズといえば、「フレンズ」と「Gabby’s Dollhouse(ギャビーのドールハウス)」です。
また、「どうぶつの森」は、女の子でも男の子でも十分に楽しむことができるでしょう。
あとは、鉄板の「ディズニー」ぐらいでしょうか。
ほかにもあると思いますが、これぐらいにしておきます。
フレンズ
フレンズは、レゴのシリーズの中でも、ごっこ遊びに最も適したシリーズです。
各セットには、このシリーズのキャラクターのミニフィギュア(ドール)が何体かついています。
レゴ公式には、「レゴ®フレンズのセットでは、創造的なごっこ遊びを通して、社会性を養い、情緒を育むことができます」とあります。
6歳以上を対象としたセットが中心ですが、4歳以上のものもあります。
推奨年齢はパッケージや商品ページに記されています(レゴ公式オンラインストアの場合は、商品一覧にも表示)。
4+なら4歳以上、6+なら6歳以上という意味です。
あくまでも目安ですが。
Gabby’s Dollhouse
テレビシリーズのギャビーのドールハウスのシーンをレゴブロックで再現したシリーズです。
4,5歳児が楽しめるセットです。
レゴ®公式オンラインストア > Gabby’s Dollhouse
どうぶつの森
任天堂ゲーム「どうぶつの森」を再現したシリーズです。
6歳ぐらいを対象としたセットが中心です。
ディズニー
ディズニーのショーや映画などをテーマにしたシリーズです。
対象年齢は、わりと高めですが、6歳ぐらい対象としたセットも多くあります。
少ないですが、4歳から遊べるものもあります。
好みのブロックセットを探す
ここからは、好みの商品の探し方をガイドします。
好みの商品を探すなら、「レゴ®公式オンラインストア」、「アマゾン レゴ®ショップ」、「トイザらス レゴ®ショップ」のいずれかを利用するとよいでしょう。
品ぞろえが豊富で商品がカテゴリー別に整理されているからです。
ここでは、「レゴ®公式オンラインストア」、「アマゾン レゴ®ショップ」での商品の探し方をガイドします。
レゴ®公式オンラインストア
レゴ®公式オンラインストアのメリット
- 商品一覧、商品ページが見やすい(一覧に対象年齢が表示されるので、商品選びが楽)。
- 在庫が安定している
- 価格が安定している(公式価格)
- 限定商品がある
- インサイダーズに登録(無料)すると多くの特典がある
テーマから選ぶ
- レゴ®公式オンラインストア メニューバーより、「ショッピング > テーマ別のセット > すべてのテーマを表示」の順にクリックして、全てのテーマ(デュプロ、クラシックを含む)を表示する。
- 見たいテーマをクリックして、そのテーマの商品一覧を表示する。
または、
「ショッピング > テーマ別のセット」から、直接、見たいテーマを選択して、そのテーマの商品一覧を表示する。
対象年齢から選ぶ
- レゴ®公式オンラインストア メニューバーより、「ショッピング > 年齢 > すべての年齢を表示」の順にクリックして、全ての年齢カテゴリー(「1歳半・2歳・3歳向け」、「4歳・5歳向け」、「6歳・7歳・8歳向け」、・・・)を表示する。
- 見たい年齢カテゴリーをクリックして、その年齢カテゴリーの商品一覧を表示する。
または、
「ショッピング > 年齢」から、直接、見たい年齢カテゴリーを選択して、その年齢カテゴリーの商品一覧を表示する。
アマゾン レゴ®ショップ
アマゾン レゴ®ショップのメリット
- 全体的に公式価格より安い
- 普段からアマゾンを利用している人にとっては買い物がしやすい
テーマから選ぶ
- アマゾン レゴ®ショップ メニューバーより、「テーマから探す > テーマから探す」の順にクリックして、全てのテーマ(デュプロ、クラシックを含む)を表示する。
- 見たいテーマをクリックして、そのテーマの商品一覧を表示する。
または、
メニューバーの「テーマから探す」から、直接、見たいテーマを選択して、そのテーマの商品一覧を表示する。
対象年齢から選ぶ
- アマゾン レゴ®ショップ メニューバーより、「年齢から探す > 年齢から探す」の順にクリックして、全ての年齢カテゴリー(「1 1/2+」、「4+」、「6+」、・・・)を表示する。
- 見たい年齢カテゴリーをクリックして、その年齢カテゴリーの商品一覧を表示する。
または、
メニューバーの「年齢から探す」から、直接、見たい年齢カテゴリーを選択して、その年齢カテゴリーの商品一覧を表示する。
子どもの学びに関する多くの学術的知見を持っています。
また、6歳児から中高校生まで勉強を教えた経験があり、学力に与える学習の効果は、年齢が低いほど大きいことを痛感しています。
これらを生かして、効果的で再現性の高い子どもの学びのあり方や方法を提案していきます。よろしくお願いします。