【幼児の算数】残りはいくつ?(5までの数)~ 家庭でできるチェック&トレーニング(5)

※ 当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています。

数の力を身につける18ステップ!
家庭でできるチェック&トレーニング【ステップ5】

習得目標年齢:4歳

▶ 全体(一覧)ページへ

前のステップへ:【ステップ4】 合わせていくつ?(5までの数)

たし算の基礎となる概念を理解したら、次はひき算の基礎となる概念の理解です。
このステップでは、ものの集合からいくつかを取り除き、残りの個数を最も初歩的な方法で求められるようにします。

【課題1】具体物を見ながら残りの個数を求める(概念理解)

用意するもの:
 おはじき(5個)

手続き
  1. 子どもの前におはじきを4個置き、個数を確認させます。
  2. 「ここから1個取ったら何個になる?」と言って、おはじき1個を少しだけ切り離します。

このような手続きで、ものの集合(5個以下)からいくつかを取り除き、残りの個数を問います。

[出題例]
①(2,-1)
②(3,-2)
③(4,-1)
④(4,-2)
⑤(5,-1)
⑥(5,-3)
※ (2,1)は、2個と1個を合わせる、という意味です。
チェックポイント

この段階では、指定された個数を切り離したあと、残っているおはじきの個数をサビタイジングか、数え上げる方法で個数が把握できればよいです。

具体物を見ながら残りの個数を求めることができたら、今度は具体物を見ないで同じ操作ができるようにします。(⇒ 課題2)

【課題2】具体物を見ないで残りの個数を求める

用意するもの:
 おはじき(5個)、容器(カップやお椀など1つ)

手続き
  1. おはじきを4個をカップに入れ(セットし)、「今、カップの中に4個あるよ」と言って、子どもに個数を確認させます。
  2. 次に、「2個取り出すよ」と言って、おはじきを2個取り出し、子どもの前に置きます。
    このとき、カップの中のおはじきは、子供に見せないようにします。
  3. 一連の操作が終わったら、「カップの中のおはじきは何個?」と尋ねます。このとき、「指を使うといいよ」と言って、指の使用を促します。
    子どもがセットした個数を覚えていない場合は、「最初、カップに4個入れたよ」などと言って、セットした個数を再度伝えます。

このような手続きで、ものの集合(5個以下)からいくつかを取り除き、残りの個数を問います。

[出題例]
①(2,-1)
②(3,-2)
③(4,-1)
④(5,-3)
⑤(4,-2)
⑥(5,-4)
※ (2,-1)は、おはじきを2個カップに入れ、そこから1個取り出すという意味です。
チェックポイント

課題1と同様に、サビタイジングか、数え上げる方法で個数が求められればよいです。
ただし、課題2では、おはじきを直接数えることができないので、代わりに指を使います。
たとえば、4個から2個を取り去る場合は、次のように個数を求めます。

① 片ほうの手の指を4本立てる。
② 2を取り去る操作として、2本の指を折り畳む。
③ サビタイジングによって、または立てている指を「いち、に」と数え上げて数を把握する。
練習のポイント

指がうまく使えない場合は、次の手順で残りの個数を求める練習をします。

  1. (教示者)おはじきをカップに4個入れる。 ⇒ (子ども)指を4本立てる。
  2. (教示者)おはじきを2個取り出す。 ⇒ (子ども)指を2本折りたたむ。
  3. (子ども)サビタイジングによって、または指を数えて数を把握する。

次のステップへ:【ステップ6】○番目はどれ?(10までの数)

すみりょう

子どもの学びに関する多くの学術的知見を持っています。
また、6歳児から中高校生まで勉強を教えた経験があり、学力に与える学習の効果は、年齢が低いほど大きいことを痛感しています。
これらを生かして、効果的で再現性の高い子どもの学びのあり方や方法を提案していきます。よろしくお願いします。

フォローする
タイトルとURLをコピーしました